共通テストの数学と国語の記述式が見送りの方向へ。
これを受け、現役の高校生と教師たちの怒りが噴出しています。
以下の記事を参照してみてください。
これまで、このブログでも共通テスト関連の記事を書き続けてきました。
あと一年ほどしかないという状況で、「英語民間試験」の導入見送りに続いて、「数学と国語の記述式見送り」なんて、あまりにもお粗末な対応です。
記事からの引用です。
「入試制度をころころ変えないでほしい」。私立高2年の男子生徒(17)は困惑気味に話す。先月、英語民間試験の導入見送りが決まったばかり。記述式の問題は1年の定期試験から盛り込まれ、対策に取り組んできた。「苦手だったのでラッキー」と思う一方で「入試に何が必要なのか分からなくなってきた」という。県立高2年の女子生徒(16)は「心構えをして頑張ろうと思っていたのに。大人の都合で振り回さないで」と憤りを隠さない。
これが、大学受験を真剣に考えている受験生の本音でしょう。
大人たちの勝手な都合で、試験まで残り僅かしかないのに、次々と方針を転換してしまっては、受験生の勉強はどこに向けて努力すればよいのかわからなくなります。
完全に、日本の教育制度の崩壊ですね。
保護者も気をもむ。
高校2年の息子がいる40代の母親は「前々から無理だと言われていたのになぜ押し切ろうとしていたのか。子どもたちが振り回され、先生たちも混乱する。子どもたちのためにならない」と政治への不信感を口にした。
教師の側の怒りも収まらない様子です。
国語の男性教諭は「ひと言で言えば、うんざりという感じ」と断じた。記述式対策に時間を割いてきたが「導入は無理があると思っていた」という。別の高校で数学を教える男性教諭は採点の公平性を心配していた。「延期となれば、安堵(あんど)の気持ちの方が大きい。記述式の開始がいつになるか分からないが、生徒や保護者の理解を十分得た上で検討してもらいたい」と注文をつけた。
もう、やめましょう。学校教育を信頼することは。
自分の力で、自分の未来を切り開いていく。学校教育は将来の可能性を担保してくれる教育機関ではなくなっています。
インターネットという強力な道具がありますし、eラーニングで自宅でも効率よい学習は可能です。予備校や塾の高額な授業に頼らなくても、参考書でコスパ最強の勉強だってできます。
勉強とは、本来そう言うものです。誰かに頼るのではなく、自分の将来を自分自身で決断し、行動に移し、そのための道具をフル活用すればよいのです。
日本の教育の大きな危機、かつ転換点に差し掛かっています。