高校教師、辞めました。

教育現場の裏側や問題点、とにかくいろいろなことを語ります。

授業の「一方的な解説」をやめたら、生徒は能動的に行動し始めました

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こんにちは、masaです。

 

学校の講師として数学を教えているのですが、担当している生徒は基本的に数学が苦手か、嫌いな生徒が多いです。

 

そして、勉強嫌いな生徒も多い。

 

授業中に寝たり、他ごとに手を出したり、しゃべりだしたりととにかく集中して勉強できる生徒が少ない。

 

でもこれは、学校教育の責任でもあると思っています。

 

 

 

授業での長時間の「説明・解説」をやめた

 

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授業では恒例の、黒板を使った教師による「説明・解説」。

 

私は長時間の「説明・解説」をやめることにしました。

 

なぜなら、一方的な説明は思考力を停止させ、受け身の姿勢を作り出すからです。

 

解説を長時間続ければ、生徒は静かに聞いているかと思えば、実は違います。

 

考える力は奪われ、集中力が低下し、注意は他のことに行きがち。

そして、退屈な1時間を過ごさなければならなくなります。

 

しかもそれが1日6時間。そして平日5日となれば、授業、また勉強が嫌になるのも無理はありません。

 

説明・解説をやめたらどうなるか

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長時間の「説明・解説」をやめる代わりに、次のように授業を組み立てています。

  • 必要だと思われる知識の説明は最低限で終わらせる
  • 例題の解説をし、ポイントをまとめる
  • あとはひたすらアウトプット

こんな感じ。

 

とにかく生徒自身の頭脳を使って、考え、思考を働かせることに意識を向けています。

 

早く解き終わってしまった生徒は、他の生徒の指導をしたり、自分の問題集でさらに演習を積んだりと、自分自身のペースで勉強できるように環境を作っています。

 

こうすることで、自分で考え、答えを出すことの面白さが伝わっています。また、自分が知りえたことを他の人に説明することによっても、しっかりとした学力が付くはずです。

 

しかし、これには弱点や課題も。

 

それは、集中力のない生徒はだらだらとしがちなことです。

 

頭ごなしに注意するのをやめた

 

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集中力のない生徒には、授業が始まってしばらくすると寝始めたり、他のことをやり始めたり、おしゃべりを始めたりするケースがあります。

 

特に勉強嫌いな生徒の集まるクラスではこの傾向は顕著で、しっかり集中して取り組む生徒もいれば、勉強に手がつかず集中できない生徒がいたりと、二極化します。

 

でも、授業でよくある「○○しなさい」といった声掛けをやめました。

 

代わりに、そういった生徒のもとに近づき、どんな話をしているか耳を傾け、その話題に乗っかってみる。

 

すると、それらの生徒は喜んで話に加わらせてくれ、しばらく話をすることができます。

 

 

そうすると不思議なことに、(全てではないですが)それらの生徒は自然と勉強に戻っていくのです。

 

 

自主的に勉強に取り組める姿勢を作り出せれば、それでよし

 

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学校にいる間の四六時中、授業に集中し、勉強に取り組むのには無理があります。

 

人間の集中力には限界があるように、生徒自身の勉強の取り組み方の差、そして集中できる時間、タイミングなどはバラバラです。

 

私は、授業でよくみられる「生徒の行動を抑制する」ことを諦めました。

 

むしろ、生徒自らが勉強しようとスイッチを入れ替えられるような環境を作ることに意識を向けています。

 

たとえ5分間でも、生徒の自主的な姿勢によって勉強してくれさえすれば、教師に注意されて「やらされる」1時間よりもよっぽど価値のある学習になると思うのです。

 

教師の押さえつけだけで、生徒は勉強には向かいません。

 

いかにして、生徒自ら勉強に意識を向けるように働きかけるか。

 

これが、ある意味で教育者の仕事なのではないかと思っています。

 

 

まとめ 勉強は「させる」のではなく「したい」と思わせる

 

ということで、学校現場で感じている「授業」と教師の役割について、記してみました。

 

日本の教育形態は、戦後からずっと変わらない「一斉授業」の形ですが、無駄が多すぎます。

 

長くて一方的なつまらない授業に、いったい何の意味があるのでしょうか。

 

これでは勉強嫌いが増えるのは当たり前です。

 

みんなと同じ内容を、同じペースで行うのは、完全に時代遅れ。

 

生徒一人一人の理解力とペースに合わせた教育が行われない限り、日本は世界に比べてどんどんと遅れをとっていってしまうでしょう。

 

今こそ、学校教育の根本的なシステム見直しが必要な段階にきていると感じています。